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所長のひとりごと。バックナンバー

第18回 胆沢城跡探訪

2021-11-08
 大正11年に内務省告示第270号で史跡指定された胆沢城跡は、令和4年に指定100周年を迎えます。この地域には、坂上田村麻呂ゆかりの鎮守府八幡宮など、歴史を伝えるスポットが数多くあります。今回は、胆沢城跡探訪の手始めとして、一月から十二月に振り分けられた「八幡草分人家十二屋号」と二月、四月、十月などの地名を紹介します。
 奥州市埋蔵文化財調査センターから旧国道4号線を700m程北上すると、右手に大きな赤鳥居が現れます。坂上田村麻呂ゆかりの鎮守府八幡宮の参道入り口を示す鳥居で、その周辺には石碑が集まっています。そのなかに、昭和18年に佐野村の髙橋六郎が建立した「八幡草分人家十二家屋號」碑があります。
 碑文は一月「松本屋敷」、二月「二月屋敷」、三月「桜沢屋敷」、四月「四月屋敷」、五月「植田屋敷」、六月「祇園屋敷」、七月「獅子鼻屋敷」、八月「彼岸田屋敷」、九月「九蔵田屋敷」、十月「十月屋敷」、十一月「薬師堂屋敷」、十二月「大曽根屋敷」と、一月から十二月の下に屋号を記載したものです。
 「八幡草分人家」の位置を『大正4年作製伝承等絵図』から復元的に示すと「八幡草分人家等分布図」のとおりで、旧八幡村内に限定されます。また、八幡宮別当寺「峨等山安国寺」附属の六坊と『安政風土記御用書出』が伝える如蘭坊・宝蔵坊・舟窪坊・南蔵坊・多門坊・太田坊が展開する地域でもあります。
八幡草分人家等分布図
 八幡草分十二人家と字地名の関係を示す資料は残されていませんが、鎮守府八幡宮の祭料田や祭祀組織を示す可能性が指摘されています。地元の胆江日日新聞(昭和62年6月19日)に掲載された郷土史家小林普一さんの『佐倉河鎮守府八幡宮と十二ヶ月地名』もそのひとつです。小林さんは、同じような例として次の3例を紹介しています。
(1)山形県米沢市広幡町成島「成島八幡神社」
 一月から十二月までの在家、閏月に対応する壬生在家があった。在家ごとに毎月交替で燈明などを献納してきた。
(2)山形県酒田市市条字水上「一条八幡宮」
 877年(元慶元)、京都の石清水八幡を勧請、創建したと伝える。『一条八幡祭礼日記』に、十二ヶ月の祭礼に領主から納められた供祭物・賦役、十二ヶ月の祭料田に関する内容が記載されている。
(3)福島県会津坂下町大字塔寺「心清水八幡神社」
 重要文化財『塔寺八幡宮長帳(とうでらはちまんぐうながちょう)』に、近くの村々に祭料田を示す一月田から十二月田までの字名が記載されている。
大正4年作製伝承等絵図(一部加筆着色)
※禁無断転載
■常設展示室観覧のご案内■
開館時間 9:00~16:30
     (最終入館16:00)
入館料 一般 300円
    小・中・高校生 無料
    (団体15人以上は半額料金)
休館日 毎週火曜日・年末年始
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